占領期における埼玉県の公的扶助政策
長岡理子
戦後の社会福祉行政の骨格を形成したといわれている占領期における埼玉県の公的扶助行政を解明することを目的に、GHQ文書を用いて埼玉県軍政部福祉担当官として活躍していたアナベラ・ケント女史の行った公的扶助政策の実際を明らかにした。特に現代日本の民生委員制度や福祉事務所構想に大きな影響を与えたといわれている「浦和市モデル福祉事務所」を福祉事務所設置の機構図といった詳細について述べた。
立正社会福祉研究
第4巻
第2号