保育内容の領域「表現」における身体表現についてその変遷を辿ると、我が国では幼稚園設立当時から大きな変化を経ており、それは幼児期の子どもにとってふさわしい内容を常に追い求めてきた結果であると言える。本論では、明治期から現在に至る保育内容領域における身体表現に着目し、特に「お遊戯」から脱却し「音楽リズム」そして「表現」へと変遷しながら、本来の身体の動きに基づく表現の意味について検討した。
結果、身体表現では、身体に働きかけると同時に、造形・音楽・身体の表現分野を関連させ、自ら感じたこと、考えたことを様々な表現媒体で表せる喜び、がありその経緯を辿っていることが確認できた。今後、感性に基づく領域「表現」の更なる保育内容の探究が望まれる。(名須川知子、才賀敬、原友美、今泉良一、池田三鈴)Ⅴ.これからの保育内容領域「表現」における身体表現 を分担執筆