青年期における親との依存-独立の葛藤の発達的変化
青年期における親との関係,すなわち依存欲求・独立欲求・葛藤を測定する尺度を作成し,これらが中学生・高校生・大学生の学校段階によってどのように発達的に変化するのか,検討した。その結果,両親に対して女子が男子よりも依存欲求が高く,独立欲求が低く,また独立欲求には学校段階での違いはなく,依存欲求は中学生では母親よりも父親に対して高く,高校生以降では逆転し,葛藤は中学生・高校生に比べて大学生で低下した。
上越教育大学研究紀要
上越教育大学
第19巻
第1号