リズミカルな関節運動におけるカオス的特徴
上肢のリズミカルな屈伸運動を行わせたとき、肘関節の角度変化にカオス性が存在することを示した。右利きの被験者に対して、屈伸運動時の右肘の関節角度変化を測定した。屈伸運動のカオス性は動作周波数の増加にともない強くなる傾向が見られた。また、右利きと左利きの被験者に対して右腕と左腕の屈伸運動を行わせた結果、肘関節角度データのフラクタル次元および第1リアプノフ指数のいずれも利き腕の方が高い値を示した。
人間工学
第38巻
第4号