本研究は、大学バスケットボールチーム選手(43名)を協力者として、Lee et al.(2008)の質問紙の翻訳を使用して、彼らの研究の追試を行った。三つの心理学的領域それぞれの因子分析を行い、「社会的態度」の領域では英国のデータは4因子であったのに対して、日本のデータは3因子構造であることを発見した。因子間の相関係数は、英国の結果と同じように、能力を高めようとする「課題指向性」と「向社会的態度」との相関が高く、他者との比較において成功を確認しようとする「自我指向性」と「反社会的態度」とが高い相関を示した。