乳児保育の実践構造は、「『何を育てる時期なのか』、『保育者はどのような働きかけが必要であるか』という課題意識に基づいて『どのような視点(ねらい)から乳児保育を行えばよいのか』を整理する必要」(大方、2023)の課題を残している。本研究は、2023年調査(1期)の結果を踏まえ、2期目となるフォーラムの構造の変化および質問紙調査より乳児保育に携わる保育者が求めている視点と課題のさらなる検討を試みた。学びの要素を維持しつつも多重構造(全体会から分科会へ)への変化させた構造の変化と「継続性」から、①0歳児の子どもの育ちの【今・ここ】への志向性としての視点(目)、②保育内容やカリキュラム・フレームとしての視点(枠組み)③乳児保育の質向上のための研修の在り方の視点(考え方)の課題が明らかになった