書評論文 「スターリン批判の始まりと帰結に関する一考察 和田春樹著『スターリン批判 1953~56年 一人の独裁者の死が、いかに20世紀を揺り動かしたか』作品社、2016年」
『東京成徳大学研究紀要-人文学部・応用心理学部』第25号、149-160頁
本書評論文では、「スターリン批判がなぜ生じえたか?」及び「スターリン批判の帰結をどうとらえるか?」という二つの点から、和田春樹著『スターリン批判 1953~56年』に関する書評の形を取って考察した。後にハンガリー事件、プラハの春等の民主化運動が弾圧されたことを見てもわかるように、スターリン批判の帰結は決して社会主義体制の大きな変化をもたらすものではなかったことを論じた。