R. Cuperus and J. Kandel, European Social Democracy, Transformation in Progress, Amsterdam, 1998. に収められた論文、D. Sassoon, Fin de Ciecle Social Democracy.の翻訳。20世紀末という時期におけるヨーロッパの社会民主主義の状況を歴史的視点から分析。ヨーロッパ左翼の3つの潮流(①東欧共産主義政党、②北欧社会民主主義政党、③南欧社会主義政党)が、冷戦終結とグローバリゼーションの進展という歴史の大きな転換点を迎えていずれも収斂の方向に向かっており、それはEU統合に現れていることを示す。